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簿記3級で使う勘定科目
ここでは簿記3級で使う勘定科目をリストアップしました。
簿記3級ではこれらの勘定科目を使って仕訳や財務諸表を
作成します。
最初は「さらっ」と目を通すだけにして、仕訳の問題を解いて行く中で
覚えていってください。
「説明と仕訳」をクリックすると、もっと詳細な説明や仕訳の例が表示されます。
ひととおり基礎を読んだ後で、必要な時にまた戻って勉強してみてくださいね。
資産
勘定科目 (説明と仕訳) |
簡単な説明 |
---|---|
現金 | 小切手等を含むすぐに現金として使用可能な金額 |
小口現金 | 少額の支払い等にあてる為、予め手持ち金庫などにおいておく現金 |
当座預金 | 小切手の振り出しに必要な無利息の預金 |
銀行預金 | 普通預金や定期預金等有利子の預金 |
受取手形 | 手形の種類(約束・為替)に関わらず、受け取った手形 |
売掛金 | 「掛け」で売った場合の金額(通常の取引では20日〆翌月5日払い等) |
仮払金 | 出張者等に支払った、旅先で必要になることが考えられるが、何に使われるかはまだ確定していない金額 |
繰越商品 | 前期から繰り越された(売れ残っている)商品 |
売買目的有価証券 | 国債や株式などの余裕資金を売買目的で保持している有価証券 |
立替金 | 従業員個人が負担すべき金額を会社が立て替えて支払った場合の金額 |
前払金 | 手付金など、将来の商品売買に先立って支払われた金額 |
前払費用 | 家賃など、まだ発生していない将来発生する費用の(次月等)を支払った場合の金額 |
他店商品券 | 他店が発行した商品券 |
消耗品 | 少額で短期に消費される事務用品等で、当期末に消費されずに残っている分の金額 |
車両運搬具 | 社用車やトラックなど会社が所有する車両等 |
建物 | 工場や事務所などの建物の購入金額 |
備品 | 家具や机・椅子などの1年以上繰り返して使用できるもの |
機械装置 | 工場等に設置した機械を購入した金額 | 減価償却累計額(マイナスの資産勘定) | 車両運搬具、建物、備品、機械装置など固定資産の減価償却の相手勘定 |
土地 | 土地を購入した金額 |
手形貸付金 | 貸付金のうち、借用証書代わりに、手形の振り出しを受けるもの |
未収収益 | すでに収益が発生しているがまだもらっていない金額 |
未収金 | 古い備品の売却等、商品の販売など会社のメイン業務以外で将来受け取るべき金額 |
負債
勘定科目 (説明と仕訳) |
簡単な説明 |
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預り金 | 従業員給与から天引きした税金等、一時的に預かっている金額 |
買掛金 | 販売目的で仕入れた商品の未払い金額 | 貸倒引当金 | 取引先への貸付が返済不能になる場合に備えて準備する金額 |
仮受金 | 金銭の受取が有ったことは明らかだが、その内容が不明である場合に一時的に使用する仮の科目 |
支払手形 | 手形の種類(約束・為替)に関わらず、振り出した手形の金額 |
商品券 | 商品券の売却により、将来商品の引渡しを行わなければならない債務 |
手形借入金 | お金を借りるために振り出した手形 |
当座借越 | 当座預金残高以上の引き出しによる、当座預金のマイナス分 |
前受金 | 将来の商品販売を約束するための手付金の受取り金額 |
前受収益 | まだ収益は発生していないが先に受取っている金額 |
未払金 | 会社のメイン業務以外で購入した代金で未払いの金額 |
未払費用 | すでに発生している費用で未払いの金額 |
資本
勘定科目 (説明と仕訳) |
簡単な説明 |
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資本金 | 個人企業の場合、事業を始める際の元入れ額及びその後の追加出資額 |
引出金 | 個人事業主が私的行為のために使った、事業用資金の額(資本の引き出し) |
費用
勘定科目 (説明と仕訳) |
簡単な説明 |
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貸倒損失 | 貸付金・売掛金等の内、当期において回収不能となった金額 |
貸倒引当金繰入 | 貸倒引当金の、当期における引き当て額(費用とする額)を表す勘定科目 |
減価償却費 | 当期における、固定資産の資産価値減少分を表す勘定科目 |
固定資産売却損 | 固定資産売却時に発生した損(簿価>売却額) |
雑損 | 会社の通常業務外で発生するあまり重要でない損失 |
雑費 | 少額かつ重要性の乏しい費用 |
仕入 | 商品売買の記帳に使用する、商品の購入額を表す勘定科目 |
消耗品費 | 少額かつ短期に消費される事務用品等で、当期に消費された(費用とされる)金額 |
租税公課 | 自動車税や印紙税などの税金 |
通信費 | 電話代、切手代等 |
手形売却損 | 手形の割引料(利息)を表す勘定科目 |
有価証券売却損 | 売買目的有価証券を売却した時の簿価と売却額との差額(簿価>売価) |
有価証券評価損 | 期末に保有している売買目的有価証券の、時価と簿価との差額(簿価>時価) |
収益
勘定科目 (説明と仕訳) |
簡単な説明 |
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受取手数料 | 手数料収入の受取額 |
受取配当金 | 株式の配当金等の受取額 |
売上 | 商品売買の記帳使用し、商品の売却額を表す勘定科目 |
貸倒引当金戻入 | 貸倒引当金の、当期における戻り入れ額(収益とする額)を表す勘定科目 |
固定資産売却益 | 固定資産売却時に発生する利益で、資産の簿価と売却額との差額 |
雑益 | 会社の通常業務外で生じるあまり重要でない収益 |
償却債権取立益 | 既に回収不能として損失計上した債権の回収額 |
有価証券売却益 | 売買目的有価証券を売却した時の利益 |
有価証券評価益 | 売買目的有価証券の、期末時点での利益分 |
このリストを見るとずいぶん多く見えますが、個人の商店などで起こりそうな
ことを想像しながら、1つひとつ覚えていってくださいね。
「勘定科目名」自身は起こりうる取引と関連性の高いネーミングが
されているので、仕訳の勉強を始めるとそれほど苦痛ではなく
覚えることができると思いますよ!
簿記3級で使う勘定科目記事一覧
現金の説明と仕訳
簿記で使う「現金」は、実際に私たちが考える現金とは少し違います。事業(商売)を開始する時に、手持ち資金として使うためにおいておいて置く現金や、商品を売買する時の支払いや受け取り時の現金は一番分かりやすいものですが、銀行に入れてある現金は簿記では「当座預金」や「銀行預金」というように「現金」とは区別し...
小口現金の説明と仕訳
商店や会社の毎日の業務の中で、切手を買ったり、受取人払いの宅配料金を支払ったり、お客様用のお茶や茶菓子の購入、社員の旅費の前払いなど、毎日の小額の現金払いで一つひとつ仕訳を起こすのはとても面倒です。このため、商店などではこういった支払いのために手提げ金庫を用意して、担当者が、現金の出し入れをリストに...
定額資金前渡法(インプレストシステム)
小口現金の準備には通常「随時補給法」ご「定額資金前渡法」(インプレストシステム)があります。「随時補給法」は読んで字のごとくお金が必要な時、随時お金を準備する方法ですが、これでは面倒なので、通常のビジネスでは「定額資金前渡法」を使います。個人商店や小さい会社では、経理や総務・人事関連の業務をすべて一...
内部統制とは
以前テレビのニュースで、どこかの会社の経理担当の女性が会社のお金を横領して、自分の恋人に渡していたという事件がありました。経理を担当すると、売上、仕入、現金・預金などの勘定を入力する権限が与えられます。特にこういった業務を長期間の間一人で行っていると、数字を自由に操作できる環境に陥ることがあります。...
当座預金の説明と仕訳
通常の生活のなかで、「普通預金」や「定期預金」はご存知の方も多いと思いますが、「当座預金」はあまりなじみのない口座だと思います。これは、銀行が主に法人(会社など)のために用意した口座で、小切手を使っていつでも金額を出し入れできる代わりに利息がつかない口座だからです。実際には、ほとんどのビジネスで銀行...
銀行預金の説明と仕訳
「銀行預金」とは普通預金や定期預金のような利息を生む口座のことを指します。「当座預金」との違いは、銀行預金はどちらかというと差し迫った支払いのための準備金ではなく、現在は使わなくてもよいお金を銀行に預けて金利を稼ぐ点です。特に定期預金の場合はある期間は払い出しをしないことが前提なので、きちんと資金繰...
受取手形の仕訳と説明
通常のビジネスでは、商品を仕入れ、それを仕入れ値より高い金額で売った時の「利ざや」で収益を出しますが、高額な商品や大量の商品を仕入れた場合、売れる前に現金を支払う資金力のある商店はそれほどありません。このために、「掛け売り」(つけ)というシステムがあるのですが、この「掛け売り」も通常は、「月末締めの...
掛け売りってなに?
「掛け売り」とは即金(現金払い)でなく、一定期間後に代金を受け取る約束で商品を先に渡して売ることを指します。つまりは「つけ」で売ってあげるということです。私が子供の頃には、まだ近所に「八百屋さん」があって、毎日の「おつかい」はそこでしていたんですが、お客さんごとに「つけ帳簿」があって、そこに、魚やら...
利ざやってなに?
商店は、商品を安く買って高く売り、その差額で利益を得ますが、この売値と買値の差額によって生じる利益のことを「利ざや」と呼びます。また、銀行などが顧客から集めたお金を貸し出して顧客に支払う預金利子率と貸付先に貸し出す時の貸出利子率との差のことも「利ざや」と呼びます。江戸時代の米商人は帳簿上の計算額と実...
約束手形と為替手形の違い
為替手形為替手形(かわせてがた)とは、手形の振出人(発行者)が、第三者(支払人)に委託し、受取人またはその指図人に対して表示された金額の支払いを依頼する証券のことです。略して為手(ためて)と呼ばれ、特に海外との取引時に現金を直接送るリスクを避けるために使われることが多い手形です。その他にも、売上先に...
売掛金の説明と仕訳
通常のビジネスでは、商品を仕入れそれを仕入れ値より高い金額で売った時の利ざやで収益を出しますが、高額な商品や大量の商品を仕入れた場合、売れる前に現金を支払う資金力のある商店はそれほどありません。このために、「掛け売り」というシステムがあります。この場合、お得意先であれば、「毎月20日〆(しめ)翌月5...
仮払金の説明と仕訳
仮払金でよくある例としては、出張する場合の仮払いが圧倒的に多いと言えます。特に、営業担当者などの長期に渡る出張などは、電話やFAXなどの通信費、お土産代、タクシーや現地での交通費、接待費など清算後でないと分からない場合があります。こういった支払い目的が特定されていないものに関しては、「仮払金」勘定を...
仮払金と前払金の違い
仮払金の特色仮払金とは、お金の使用目的が不明確であるにも関わらず先に支払う場合に使われる勘定科目です。仮払金に計上された金額は、相手勘定が確定したタイミングで適切な勘定に振替えられます。実際には、従業員が出張する際に、旅費や通信費、お土産代などを前払いした場合などによく使われます。重要なのは、支払目...
繰越商品の説明と仕訳
繰越商品は、決算時に商品の仕入値を計算するためにとても重要な勘定科目です。本来は、仕入れた商品に儲けを乗せて売るため、毎回売れた商品の儲けを計算するとよいのですが、これではどの商品をいくらで仕入れていくらで売ったのかをきちんと把握しなければなりません。商品が少なく毎回同じ仕入値ならともかく、商品が多...
売買目的有価証券の説明と仕訳
当面使わない現金や当座預金は、そのまま置いておいても利益を生みません。このため、利息などを目当てにリスクの比較的低い国債や安定した会社の社債などを購入することがあります。特に大きな会社なら、こういった余裕資金の額が大きいため、財務部門にトレーディング専門部署などを設置してトレーティング目的の有価証券...
立替金の説明と仕訳
本来は従業員や取引先が支払うべき金額を会社が立て替えて支払った場合には「立替金勘定」を使います。立替金は、会社が従業員の会費や保険金をまとめて支払ったり、取引先が本来支払うべき商品の運送代を支払ったりする時に発生し、後で払い戻してもらえる権利が発生した時に使う「資産勘定」です。仕訳例)◆従業員の健康...
前払金の説明と仕訳
「前払金」勘定は、商品の仕入れに先だって、予約金として商品代金の一部を支払う時に使う勘定科目です。この予約金は「内金」や「手付金」と呼ばれ、「後で商品を受け取る権利」を買ったことになります。家賃などの費用の前払いに使用する「前払費用」や、使途が不明確な従業員の出張時に渡したりする「仮払金」勘定とは区...
「内金」や「手付金」てなに?
何か物を購入しようとした時に、商品を受け取る前に支払う金額を「内金」や「手付金」と言って、簿記上では「前払金勘定」を使います。でも「内金」と「手付金」は少し違うんです。「内金」とは、代金の一部として支払われる金額です。「手付」とは、買う権利を手に入れるために支払われる金額です。手付と内金の違い「手付...
前払費用の説明と仕訳
「前払費用」はよく「仮払金」や「前払金」と混同されがちですが、使途がはっきりしないまましはらう「仮払金」や、商品などの手付け金としてしはらう「前払金」とは区別され、支払いの目的がはっきりとしているが、商品を買う時の手付などでない前払いを「前払費用」として処理します。前払家賃や、保険料、ライセンス料な...
他店商品券の説明と仕訳
クレジットカード会社や、同じ商店街内で使える他店の商品券、ビールメーカーが発行したビール券など、自分の会社や商店以外が発行した商品券でも現金の代わりとして受取ることができる商品券を「他社商品券」と呼んで、自社が発行したものとは区別します。なぜなら、自社が発行した商品券は「後でうちの店の商品をお渡しし...
消耗品の説明と仕訳
簿記の上では、文房具や、給湯室で使う洗剤やふきんなど、使ったらなくなったり、捨てたりするもの(通常1年以内に使い切ったり、価値がなくなったりしてしまうもの)のことを「消耗品」と呼びます。本来「消耗品」は商品と同じように資産として計上するのですが、通常は耐用年数が1年未満であり、定期的に使った分を補充...
消耗品の計上方法
消耗品の仕訳方法には3種類あります。1つの「原則的方法」と2つの「簡易法」です。ここでは、事例として①消耗品5万円分の購入時②消耗品1000円分の使用時③期末の消耗品残高1万円確定時についてどのような違いがあるのかを見ていきましょう。原則的方法原則的方法では、消耗品の流れに従って仕訳をします。消耗品...
車両運搬具の説明と仕訳
会社や商店で業務のために使う車や、バイク、トラック、フォークリフトなどは、備品とは区別し、「車両運搬具」勘定を使用し、資産として計上した後、耐用年数によって、使用済みとみなされた金額を費用計上(減価償却)します。仕訳例)◆車両運搬具の購入時①商店で使用するために、軽トラックを1台120万円を現金で購...
減価償却累計額(マイナスの資産勘定)
備品や家具、建物などの固定資産のうち、土地などのように消耗しない資産以外は、時間を経て使用を続けることにより、経済的な価値が下がり、ついには価値がなくなっていきます。帳簿上の価格と実際の経済価値の差をなるべく小さくするために、帳簿上でも、こういった資産の価値を下げる仕訳を行います。つまりは、最初は資...
建物の説明と仕訳
会社や商店で、業務のために土地や建物を入手した場合の建物については、「建物勘定」で資産として計上し、時間の経過とともに劣化したとみなされる分の金額を「減価償却累計額」という資産のマイナス勘定で減価償却します。仕訳例)◆建物購入時①商店を始めるために、土地2千万円と建物1千万円を小切手を振り出して購入...
備品の説明と仕訳
簿記で使う「備品」とは、家具や机・椅子などの1年以上繰り返して使用できるモノを指します。通常のビジネスでは、机、椅子、キャビネットなどを一つひとつ計上するのではなく、耐用年数が同じならセットとして計上します。備品も、税金計算の便宜上、セットで(机と椅子など)で10万円以下であれば、費用として計上する...
機械装置の説明と仕訳
簿記3級では製造業の簿記「工業簿記」を含まないため、機械装置はあまりなじみのない勘定科目かもしれませんが、生産現場以外での製造用の機械装置というよりは、スーパーなどの大きな倉庫などに設置されている在庫を搬入したり出したりするときのためのレールやリフトなどが考えられます。また、車のディーラーで時々見か...
土地の説明と仕訳
事業で使用するために土地を購入した場合には「土地」勘定を使用します。「土地」勘定には他の資産とは全く違う性質があります。それは、何年使っても家具や備品のように劣化しないということです。このため帳簿上では時価=簿価とみなされます。もちろん、土地の価値は値上がりしたり値下がりしたりということはありますが...
耐用年数
通常の事務所や店舗で使用する家具や備品、事務機器などを大きくまとめて「固定資産」と呼びますが、これらは年月とともに劣化します。つまりは、年月とともに価値が下がるということです。このため、帳簿に記入した購入金額をそのまま置いておくと何年か後には、帳簿上の価格と実際の価値に差異が出てきてしまいます。帳簿...
耐用年数表
簿記3級の固定資産では車両運搬具建物備品機械装置などを習いますが、帳簿に記載された価値(簿価)を実際の価値に近づけるために、「減価償却」を行います。この時に使われるこれらの固定資産の簿記上の寿命の例を表にしてみました。簿記3級でこれらを覚える必要はありませんが、今後簿記を使う時の参考にしてみてくださ...
固定資産の減価償却費
備品や固定資産は、購入した後何年もの間使うことができます。このため、会計上は購入した年には資産計上をし、毎年その年に使用したとみなされる分の金額を計算し、費用計上します。これを減価償却と呼びます。通常は、「定額法」や「定率法」を使い、簿記3級では毎年同じ金額を費用計上する定額法が一般的に使われます。...
定額法
減価償却費の計算方法は複数ありますが、簿記3級で知っておくべきなのは、「定額法」と「定率法」です。中でも「定額法」は最も一般的に利用されている計算方法です。帳簿の上では固定資産の価値が毎月(毎年)同額ずつ低下していくという考え方に基づいています。<定額法の計算式>減価償却費 =(取得原価-残存価額)...
定率法
減価償却費の計算方法は複数ありますが、簿記3級で知っておくべきなのは、「定額法」と「定率法」です。簿記3級で最も一般的なのは、「定額法」ですが、「定率法」に関しては、どういうものかぐらいは知っておくとよいでしょう。帳簿の上では固定資産の価値が毎月(毎年)同率ずつ低下していくという考え方に基づいていま...
手形貸付金の説明と仕訳
手形貸付金とは、商品の売上時に受取った手形ではなく、借用証書の代わりに手形を受け取って貸し付けた場合の金額のことを言います。≪約束手形例≫借用証書をもらって貸し付けたお金は貸付金となるので、これとは区別するためにこの勘定科目を使用する場合があります。仕訳例)◆手形受取時①ビジネス上の知り合いのBに5...
未収収益の説明と仕訳
未収収益とは、本来の業務上の取引ではない役務を、契約に従い提供し終わったが、まだその対価をもらっていない場合に使う勘定科目をひっくるめたものを指します。↑本来の業務の場合は「売掛金」勘定を使用します。例としては、未収家賃や未収利息など、固有の勘定科目がある場合がほとんどです。また、例としては有名ラー...
未収金の説明と仕訳
「未収金とは」本来の業務での商品以外の物(土地・建物、家具・備品、投資目的の有価証券など)を売って代金を後で受け取ることにした場合の金額のことを指します。つまり、取引自体が終了していて、債権がすでに発生しています。本業の商品の場合は「売掛金」勘定や役務(サービス)を受けた時に使用する「未収収益」とは...
未収収益と未収金の違い
「未収収益」と「未収金」どちらも本来業務以外の未入金なのですが、その違いは「継続性」があるかないかだと言われています。「継続性」とは何かということになりますが、簡単に言えば時間とともに利益になること、たとえば何かを継続的に貸すと収益が発生しますね。その期間が過ぎてもまだお金を手にしていない場合には、...
少額減価償却資産
事業を始める場合、通常最低限の事務機器や備品が必要になることが多いです。こういったものは現金で購入することが多いのですが、会計上は購入金額を支払った時ではなく、費用が発生した時にはじめて費用計上を認めてくれるため、事業を始めた年には手元資金がショートしがちになります。備品や事務機器を買って、それらを...
預り金の説明と仕訳
預り金とは、従業員や取引先などから、一時的に預かって、後日返金するか、従業員に代わって行政等に支払いをするお金のことです。預り金には、従業員の給与から天引きし、後で代わって支払いをするような社会保険料預り金(健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料などの従業員負担分) 税金預り金(所得税と住民税) 財...
買掛金の説明と仕訳
買掛金は、本業で仕入やサービスを受けた時、「掛け」(その場でお金を払わずつけ)にすることです。通常のビジネスでは、「毎月末日〆(しめ)の翌15日払い」のように、1ヶ月間で仕入れたものの金額をまとめて次の月の決まった日に支払うような契約をすることが多く見られます。これは、商品の種類が多い場合や仕入の回...
貸倒引当金の説明と仕訳
貸倒引当金とは、毎期末に、受取手形、売掛金、貸付金などの債権の一部が将来回収不能になる場合(貸倒)に備えて、将来の取立不能見込額を費用として計上するための勘定科目のことをいいます。 貸倒ってなに?この引当金はどのように計算するかというと、その会社のこれまでの経験による「貸倒実積率」や法律で決めら...
貸倒とは
掛け売り(売掛金)やお金を貸したりしていると、取引先が経営不振になり、取立てが不可能になる場合があります。このことを「簿記」の用語では、「貸倒」(かしだおれ)と呼びます。売上が上がって帳簿上では儲かっても、掛け売りをしていると、大きな取引先が一つ倒産したために、巻き込まれて連鎖倒産する可能性だってあ...
仮受金の説明と仕訳
銀行口座に理由がわからない振込みがあった場合や、出張者から理由のわからない送金があった場合などに、仮勘定として「仮受金」を使います。この場合後で、理由が分かった時に振り替えが必要になります。仕訳例)◆使途不明の送金を受けた場合(1)①仕入先のA商店から2万円の送金があったが、理由が不明のため、仮勘定...
支払手形の説明と仕訳
「支払手形」は、商品やサービスなどを「掛け」(つけ)で仕入れた場合、仕入先に代金の代わりに渡す証書で、いつどこの銀行から支払うかが表示してあります。≪手形の例≫手形は、期日以降に手形を銀行に持っていくと、お金と交換してくれます。買掛金との違いは、「買掛金」の場合このような証券が存在せず、(納品書や受...
商品券の説明と仕訳
JTBなどの旅行会社、デパート、酒造メーカー、商店街などが自社の商品を買ってもらうよう販売促進のために「商品券」を発行することがあります。これは、後に自社の商品を引き渡すという約束(債務)になるので、「前受金」と同じ役割を持っていますが、まだいつどの商品を渡すかも決まっていないことや、商品券は100...
手形借入金の説明と仕訳
「手形借入金」は借用証書の代わりに手形を振り出してお金を借り入れた時に使う勘定科目です。よく「支払手形」と混同されますが、「支払手形」勘定は本業での商品仕入や備品などの購入時に振り出した時にのみ使います。これに比べて「手形借入金」は、手形を振り出してお金を借りる時に使う勘定科目です。仕訳例)◆手形を...
当座借越の説明と仕訳
ビジネスを行う上で、支払日が重なり銀行の当座預金の残高よりも多く支払いが生じる場合があります。このような時、残高不足を起こすと、不渡りとなり、その相手と今後取引きができなる可能性があります。こういった事態を防ぐために、銀行と「当座借り越し」の契約を結び、一定期間残高がマイナスになっても銀行が一定金額...
一勘定制
当座預金の残高が不足した場合、銀行と当座借越契約がしてある場合には「当座借越」の仕訳を行います。「当座借越」の仕訳には2つの方法があり、その一つが「一勘定制」と呼ばれる、「当座預金」勘定のみで処理する方法です。この場合、当座預金は本来資産勘定なので借方に残高がありますが、マイナスとなるので一時的に貸...
二勘定制
当座預金の残高が不足した場合、銀行と当座借越契約がしてある場合には「当座借越」の仕訳を行います。「当座借越」の仕訳には2つの方法があり、その一つが「二勘定制」と呼ばれる、「当座借越」勘定を使って処理する方法です。この場合、当座預金は本来資産勘定なので借方に残高がありますが、借り越した分を「当座借越」...
前受金の説明と仕訳
本業の商品や使わなくなった備品などを売る約束をしてその手付けや内金として受取った金額を「前受金」と呼びます。よく「前受収益」や「借受金」と混同されがちですが、前受収益はまだ発生していない収益を先に受取った場合の金額で、商品の販売時には使いません。また、「借受金」は、使途がわからないまま受取った金額な...
前受収益の説明と仕訳
「前受収益」とは、まだ提供していないサービスなどに対してあらかじめ受け取った対価を処理する勘定科目です。「前受地代」、「前受家賃」、「前受利息」などが含まれますが、これらは個々の勘定科目で処理される場合もあります。仕訳例)◆家賃を事前に受け取った場合①当店が所有するビルの一角を貸し、半年分60万円の...
未払金の説明と仕訳
商品以外の物を購入し、その代金を後で支払うことにしたときには「未払金」勘定を使います。商品を購入(仕入)の場合は「買掛金」勘定を使いますので、混同しないようにしましょう。仕訳例)◆備品を掛けで購入時①備品3万円を購入し、支払いは来月5日としてもらいました。借方貸方備 品30,000未払金30,00...
未払費用の説明と仕訳
「未払費用」は商品の仕入や、固定資産の購入時以外の取引から生じる債務で、役務(サービス)を受けた時などに支払わなければならない金額をまだ払っていない場合に使います。よく見る例としては、未払いの家賃、利息、地代、給料、賃金、保険料などがあります。商品を仕入た場合の未払いは「買掛金」、商品以外のものを購...
「買掛金」と「未払金」と「未払費用」の違い
未払いがある場合下の3種類に分けられます。①買掛金 :商品の仕入れの未払額②未払金 :商品以外の購入の未払額③未払費用 :継続的な取引から生じる債務の当期分未払額「買掛金」が商品の仕入れのみに使われるのに対し、「未払金」は備品や、自動車などの固定資産等、単発的な商品以外のモノの購入に対する未払...
資本金の説明と仕訳
資本金とは個人商店では商店主が開店準備のためにに払い込んだ金額のことを指します。また、株式会社の場合は、株式の発行などによって、調達されたお金のことを言います。商店や会社はこのお金で、土地や建物、備品や家具、その他業務に必要な様々なものを準備します。このため、資本金としてお金を出資されたばかりの会社...
引出金の説明と仕訳
資本金の増減に関しては、通常「資本金」勘定を使用しますが、「引出金」は、主に商店や個人会社などで、資本金として計上した金額から店主が一時的に借りだすことがある場合に使います。「資本金」の説明で、「資本金」は負債と違い返却することがほとんどないと書きましたが、もし、商店主が資本金から一時的に借りだした...
貸倒損失の説明と仕訳
「貸倒損失」とは、当期に発生した売掛金、受取手形、貸付金、未収金などの債権が取引先の経営不振や倒産により、回収できなくなった場合に収益をなかったことにするために使う勘定科目です。仕訳例)◆回収不能発生時①あおい商店への売掛金10万円が回収不能になった。借方貸方貸倒損失100,000売掛金100,00...
貸倒引当金繰入の説明と仕訳
掛け売り(売掛金)やお金を貸したりしていると、取引先が経営不振になり、取立てが不可能になる場合があります。このことを「簿記」の用語では、「貸倒」(かしだおれ)と呼びます。売上が上がって帳簿上では儲かっても、大きな取引先が一つ倒産したために、巻き込まれて連鎖倒産する可能性だってあります。このような事態...
貸倒損失と貸倒引当金繰入の違い
「貸倒損失」と「貸倒引当金繰入」は両方とも貸倒に関する「費用勘定」です。ではどこが違うのかというと、「貸倒損失」は実際に取引先から回収不能になった時に「もう戻ってこない」ことを前提に計上する勘定科目ですが、「貸倒引当金繰入」はまだ回収不能になっていない売掛金や貸付金の一部を、貸倒れに備えて積み立てて...
減価償却費の説明と仕訳
備品や家具、建物などの固定資産のうち、土地や絵画のように価値が上下する資産以外は、時間を経て使用を続けることにより、経済的な価値が下がり、ついには価値がなくなっていきます。この価値が時間の経過に伴って下がって行くことがつまりは「減価」なのですが、資産の下がった価値「減価」をその期末に減らして行くこと...
固定資産売却損の説明と仕訳
家具や備品、事務機器などの固定資産は古くなったり使用できなくなったりすると売却することがあります。固定資産は毎期末経済価値が減った分を減価償却費してきますので、売却時の帳簿上の価値は購入価格ー減価償却累計分=帳簿価値となります。もちろんこの価格より高く売れれば良いのですが、そうともかぎりません。その...
雑損の説明と仕訳
雑損(雑損失)とは、通常の業務以外で生じた小さい金額の損失で、他のどの勘定科目にもあてはまらないものを指します。雑損勘定で処理するものとしては、具体的には次のようなものがあります。現金や預金の理由不明の不足盗難による損失税金の延滞料や加算税や罰金賠償金など仕訳例)小口現金の残高をチェックしたところ帳...
雑費の説明と仕訳
雑費とは、通常の業務で生じた費用のうち、他のどの勘定科目にも当てはまらないものや突発的な金額の少ない費用のことを指します。消耗品費と混同されがちですが、消耗品費は事務用品や電池、トイレットペーパー、石鹸など、使ったら継続的に買い足していくものを指すことが多いと言えます。実際には税務上の取り扱いに違い...
仕入の説明と仕訳
仕入とは販売目的の商品を購入するために支払う金額のことです。仕入れは費用勘定になりますが、ここで「えっ?」っと思われるかもしれません。だって、商品を購入するなら資産勘定の「商品」になるんじゃないの?と思いますよね。「商品勘定」を使う「分記法」というやり方もあるんですが、仕入れた商品はだいたいその期の...
消耗品費の説明と仕訳
消耗品費とは、使用することにより減ったり、なくなったりするもので、なくなったら補充するもののことを指します。例としては事務用品や工具器具など、耐用年数が1年未満のものを指します。税法上では、備品や家具などでも取得価額が10万円未満のものなら消耗品として購入した年に費用計上することができますが、簿記3...
租税公課の説明と仕訳
租税公課とは、国や地方に支払う税金や交通違反などの罰金などを言います。会社で一般的に見られる具体的な例としては以下のものが含まれます。固定資産税自動車税不動産取得税印紙税登録免許税などなお、法人税、法人住民税、事業税などは、税金を計算するうえで収入から引くことができないので、「法人税等」という違う勘...
通信費の説明と仕訳
通信費とは、電話料、郵便代(ハガキ代、切手代)などの通信に使った費用を指します。電話代には、電話料金以外にもインターネット関連の料金も含まれます。郵便料金には、切手やハガキの他にも宅配やバイク便などの料金も含まれます。また、毎月の支払だけでなく、突発のものや出張者が使用した電話代やファックス代なども...
手形売却損の説明と仕訳
商品を売却した時に代金の代わりとして手形を受け取ることがあります。特に値段の高い商品を売買する場合、多くの手元資金を持っている商店は少ないため、商品が売れてから支払う場合もあり、したがって、手形で数か月先に支払う約束をすることがあります。ところが、商品を売る側としては、一刻も早く現金収入を得たいため...
有価証券売却損の説明と仕訳
有価証券売却損とは、売買目的で所有していた有価証券を売却した時に生じる損失(売却時の時価-取得原価又は簿価)を指します。売買目的有価証券の例国債証券 地方債証券 株式 社債券 投資信託など仕訳例)売買目的で10万円で購入した投資信託を8万円で売却した。借方貸方現 金有価証券売却損80,00020,0...
簿価ってなに?
売買目的で保持している有価証券は、期末まで保持していた場合その時点での時価に評価替えを行います。売買目的の有価証券は通常短期間保持することが前提なので、同じ期の内に購入と売却をすれば購入価格を帳簿に記載するので、簿価=購入価格 となりますが、次の期まで保持していた場合には、前期末で評価替えをしている...
有価証券評価損の説明と仕訳
有価証券評価損とは会社が売却目的で保有している有価証券の時価を毎期末に取得原価と比較し、損益が出ている場合に評価替えを行う時に使う勘定科目(時価主義)です。仕訳例)売買目的で100万円で購入したA社の株式が期末時点で80万円になっていたため、評価替えを行った。借方貸方有価証券評価損200,000有価...
受取手数料の説明と仕訳
受取手数料とは、取引の仲介や紹介料などのように、商品の売買ではなくサービスを提供して対価として受け取った金額を指します。仕訳例)取引先に別の取引先を紹介し、その紹介料として2万円を現金で受け取った。借方貸方現 金20,000受取手数料20,000「簿記3級で使う勘定科目」に戻る
受取配当金の説明と仕訳
受取配当金とは、保持している株式や投資信託に対して受け取った配当金を指します。仕訳例)投資目的で保持する投資信託から3万円の配当を受けた。借方貸方現 金30,000受取配当金30,000「簿記3級で使う勘定科目」に戻る
売上の説明と仕訳
売上とは、本業での商品販売やサービスの提供などから得た収入を指します。仕訳例)B店に商品30万円分を掛けで売りました。借方貸方売掛金300,000売 上300,000ここで疑問がわいてくるのですが、商品を売るのであれば、なぜ貸方に資産勘定の「商品」を計上しないのかということになるのですが、商品の売...
貸倒引当金戻入の説明と仕訳
貸倒引当金は毎期末に計上しますが、その期の売掛金や貸付金の残高や質によって引当金の残高が変わります。つまり、貸倒引当金は前期よりも増えることもあれば、減ることもあるということです。「貸倒引当金戻入」はその名のとおり、前期までに計上した貸倒引当金より、今期末で計算した引当金が少なくなったので以前計上し...
固定資産売却益の説明と仕訳
家具や備品、事務機器などの固定資産は古くなったり使用できなくなったりすると売却することがあります。固定資産は毎期末経済価値が減った分を減価償却費してきますので、売却時の帳簿上の価値は購入価格ー減価償却累計分=帳簿価値となります。この現在価格より売却額が大きい場合には売却益が出ます。この金額が「固定資...
雑益の説明と仕訳
「雑益」とは、会社の通常業務外で生じる収益のうち他のいずれの勘定科目にもあてはまらない収益で、継続性がないもの(突発)、または、金額的に少ないものを指します。例としては、保険金・賠償金 税金の還付金 本業以外の賃貸収入 本業以外の手数料等報償金現金過不足 などがあります。仕訳例)商店街の「素敵な店コ...
償却債権取立益の説明と仕訳
「償却債券取立益」とは、前期以前に取り立て不能となり、貸倒処理をしていた債権のうち、回収額できた金額を指します。取引先が倒産した場合、その会社の資産は処分され債権者に分配されますが、どのくらい戻ってくるのか、何時戻ってくるのかが分からない場合には貸倒損失計上をします。そのうちの全部は無理でも一部が戻...
有価証券売却益の説明と仕訳
有価証券売却益とは、売買目的で所有していた有価証券を売却した時に生じる利益(売却時の時価-取得原価)を指します。仕訳例)売買目的で10万円で購入した投資信託を15万円で売却した。借方貸方現 金150,000有価証券有価証券売却益100,00050,000売買目的有価証券例国債証券 地方債証券 株式 ...
有価証券評価益の説明と仕訳
有価証券評価益とは会社が保有している有価証券の時価を毎期末に取得原価と比較し、収益が出ている場合に評価替えを行う時に使う勘定科目(時価主義)です。仕訳例)売買目的で100万円で購入したA社の株式が期末時点で120万円になっていたため、評価替えを行った。借方貸方有価証券200,000有価証券売却益20...
時価主義と取得原価主義
平成12年3月期決算より始まった、会計制度の改正(日本版ビックバン)によって売買目的の有価証券の評価は、これまでの「取得原価主義」から「時価主義」に移行しました。有価証券はその目的によって以下の4種類に分けられました。売買目的有価証券満期保有目的の債券子会社及び関連会社株式その他有価証券そしてこれら...
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