先入先出法(FIFO)と後入先出法(LIFO)の話

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先入先出法(FIFO)と後入先出法(LIFO)の使い分け

商品の仕入れ時の記入方法には、
元々先入先出法しかなかったのですが、

 

物価が急激に高くなると、商品を売った後で、
同じ商品を仕入れる場合の費用が増えます。

 

先に売った商品の原価をもとに、儲けに対して
税金を支払ってしまうと、

 

次の仕入をすることが苦しくなってしまいます。

 

このため、西洋では、帳簿を公開用のもの(会計上)と
税務上の計算用のものを分けて作成しても
よいことにしました。

 

例)

 

ガソリンスタンドが、同じ質のガソリンを仕入れて、
売る場合、1月には1㍑100円のものが2月には130円に
なったとします。

 

3月に150円で売った場合、

 

会計上=投資家には儲かっているように見せたいので
150円-100円=50円の儲けとしたい。

 

税務上=税金をなるべく払いたくないので
150円-130円=20円×税率としたい。

 

私が簿記を習い初めの頃、
先生から、魚や野菜のように悪くなってしまったり、
雑誌などのようにすぐに新しいものが出回る
場合には、先入先出法を

 

鉄の塊のように、腐ったりしない物で、
値段の上昇が激しいものは後入先出法を
使うと教わったことがありますが、

 

上でも書いたように、米国などではあくまでも税金の
計算上納税者に都合の良いほうを選べばよいことに
なっており、

 

実際に同じ性質のものであれば、物理的な
出し入れと、帳簿上の出し入れは一致しなくても
よいとされています。

 

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