純資産の考え方

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「純資産」てなに?

会社の財政状況は現金や現金に換算できるもの(資産)がどれだけ豊富にあって、
今後の支払いや投資に使えるかが重要になります。

 

また、現金などの資産がどれだけ豊富にあっても、
それが銀行などから借りたお金であれば、後で返さなければならないため、
使い道が限られてきます。(返済期日までしか使えません)

 

このため、事業を始める場合通常は資本金として
事業主がひも付きでないお金を投入します。

 

このお金は後日返済する必要がないため、
  資本金(最初に投入したお金)=純資産となります。

 

会社の使命は純資産を増やすこと

会社の使命は、利益を上げてこの純資産を増やすことです。

 

この元手(資本金)を使って、商品を仕入れて、これを売って儲けを出します。

 

また、会社はこの「資本金」だけでは足りない場合、
銀行などからお金を借りてこれを元手に商売をします。

 

こうしてビジネスを大きくしていくのですが、

 

会社の財政状況がいったいどうなっているのかを把握するために、
「純資産」の状況を毎月チェックします。

 

現金や、備品、売掛金のような現金に換金可能なもの=「資産」と、
仕入先への「つけ」や、
銀行からの借り入れのような後で返さなければならないもの=「負債」を集計し、
その差額が、会社の純資産となるわけです。

 

総資産-負債=純資産

 

純資産

 

また純資産の内容は、最初に会社を設立した人が投資した金額と
その後の利益又は損失を合計したものでもあります。

 

純資産=資本金+純利益(純損失)

 

純資産

 

つまり、会社が損をしていると、純資産はどんどん減っていき、
やがてはマイナスに陥る可能性もあるということです。

 

手元に現金がいくらあっても、純資産がマイナスなら、
会社は借金だらけで健全ではない=つぶれてしまうかも?ということになります。

 

純資産は毎月「貸借対照表」を作成してモニターすることができます。
「貸借対照表」の作成方法は後ほど勉強しますが、

 

「純資産」については少し分かっていただけましたか?

 

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